ポンプのよくあるトラブルとその対策方法は?

今回は、ポンプ設備のよくあるトラブルとその対策・メンテナンス方法についてまとめました!

 

 

ポンプのよくあるトラブルには、主に以下の種類があります。
1.上手く起動しない
2.流量・圧力が低下している
3.原動機の過負荷
4.軸受(ベアリング)が発熱している
5.グランドが発熱している
6.ポンプ・フランジ部から水漏れしている
7.パッキンボックスから水漏れしている
8.振動・騒音が激しい

 

それでは、それぞれのトラブルに対して具体的な対策・メンテナンス方法を見ていきましょう。

 

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1.上手く起動しない

まず、ポンプが上手く起動しないトラブルが考えられます。ポンプが上手く起動しない場合、
・電気系統に不良が発生している
・電動機に不良が発生している
・ポンプに不良が発生している
・ポンプの回転が重い
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

電気系統に不良が発生している

原因
結線不良や電圧不足、電源異常、盤内機器異常が考えられます。

対策
まず、断線や接続の緩み、接続不良、ヒューズ・ブレーカーなどの調査を行います。自動の場合は、手動へ切り替えます。

 

電動機に不良が発生している

原因
絶縁不良や摺動部コイルの焼付きが考えられます。

対策
電動機の分解修理を行います。

 

ポンプに不良が発生している

原因
摺動部の焼き付きや、摺動部の当たり、軸の曲がり、軸受の破損が考えられます。

対策
ポンプの分解や点検、不良品部分の交換を行います。

 

ポンプの回転が重い

原因
グランドパッキンの締めすぎが考えられます。

対策
グランドパッキンを緩めて再起動します。

 

2.流量・圧力が低下している

2つ目に考えられるトラブルは、ポンプの流量・圧力の低下です。
その場合、
・原動機側に異常が発生している
・空気が侵入している
・満水が不十分である
・吐出し側の抵抗が大きい
・吐出し側の抵抗が小さい
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

原動機側に異常が発生している

原因
逆回転や回転力不足が考えられます。

対策
結線の変更や、原動力側を調査する必要があります。

 

空気が進入している

原因
ポンプグラウンドもしくは吸込管から空気が進入しています。

対策
吸込フランジ部から、空気を吸入する必要があります。

 

満水が不十分である

原因
吸込揚程の過大および吸込み弁が全開となっていることが想定されます。また、吸込管やストレーナーの詰りが考えられます。

対策
真空破壊して再度満水操作をする必要があります。それと同時に、配管を修正します。

 

吐出し側の抵抗が大きい

原因
吐出し実揚程や管の損失が過大となっています。もしくは、吐出し管の詰りや空気溜り、吐出し弁の故障が考えられます。

対策
配管計画やポンプ揚程の再検討を行う。配管調査や異物除去を行います。また、電動の場合、手動での操作に切り替えます。

 

吐出し側の抵抗が小さい

原因
吐出し感が非満水であることが想定されます。また、管損失が過少であることや、運転台数が少ないことも原因として考えられます。

対策
管満水となるよう操作します。また、弁絞りなどで定格運転を行います。

 

3.原動機の過負荷

3つ目に考えられるトラブルは、原動機の過負荷です。
その場合、
・原動機側に異常が発生している
・空気が侵入している
・満水が不十分である
・吐出し側の抵抗が大きい
・吐出し側の抵抗が小さい
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

原動機側に異常が発生している

原因
逆回転や回転速度が過大であることが想定されます。

対策
結線の変更や、原動力側を調査する必要があります。

 

電動機に不良が発生している

原因
単相運転や電圧の低下か、盤内機器が異常をきたしていることが考えられます。

対策
電気系統や結線の調査が必要となります。

 

ポンプ側が過負荷になっている

原因
内部摩耗か、比重・粘度が大きい可能性があります。

対策
ポンプの分解や点検、摩耗部品の取替え、揚液の調査、計画の再検討を行う必要があります。

 

ポンプの運転点が不良な状態

原因
水量が過大であるか、部分水量となっています。

対策
吐出し弁を絞って調整を行います。もしくは、実揚程や配管抵抗の調査を行います。

 

ポンプに異常が発生している

原因
グランドパッキンの締めすぎや摺動部の接触、軸受の損耗、ポンプ内部における異物の嚙込みが想定されます。

対策
グランドパッキンを緩めるか取替えを行います。また、ポンプの分解や点検、不良品の取替え、異物の除去を行います。

 

据付時に不良があった

原因
芯出しが不良となっています。もしくは、Vベルトの不平衡や張りすぎが想定されます。

対策
芯出し点検や修正を行います。

 

凍結している

原因
ポンプが凍結しています。

対策
寒冷期には、ポンプを停止する際に水抜きを行い、ポンプ内を空にします。

 

4.軸受(ベアリング)が発熱している

4つ目に考えられるトラブルは、軸受の発熱です。
その場合、
・潤滑油(グリース)不足・品質の悪いグリースの充填量が多すぎる
・軸受(ベアリング)に不良が発生している
・冷却水が不足している
・荷重が過大になっている
・オイルリングが不良になっている
・芯出し不良が起きている
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

潤滑油(グリース)不足・品質の悪いグリースの充填量が多すぎる

原因
油面の高すぎ・低すぎが考えられます。また、油の汚れや劣化、異物混入が想定されます。その他にも、グリースの不足・詰めすぎや潤滑油粘度の過大・過少、水の混入が考えられます。

対策
給排油での油面調整やグリース及び油の取替えを行います。グリースについては、給油を行うか、軸受カバーを外してグリースを少し抜く必要があります。潤滑油については、適正なものへ入れ替えます。また、水の侵入については、侵入経路を特定する必要があります。

 

軸受(ベアリング)に不良が発生している

原因
軸受に傷やガタ、錆があることが想定されます。または軸受の寿命やはめ合い不良、メタルに傷や当たり不良が考えられます。

対策
軸受の交換や、軸受の固めすぎ、締めすぎ、ガタを直します。また、メタルの当たり面を調整します。

 

冷却水が不足している

原因
冷却水の配管や弁に異常があるか、冷却水原の圧力低下が考えられます。

対策
冷却水やポンプ、配管系統の調査を実施します。

 

荷重が過大になっている

原因
Vベルトの張りすぎや軸芯の狂い、振動の過大、部分水量でのスラストが大きいことが考えられます。

対策
Vベルトの張りやプーリの平行を調査します。芯出しの修正や、振動点検及び対策、運転点の調整を行います。

 

オイルリングが不良になっている

原因
リングが回転していないことが考えられます。

対策
取替えを行います。

 

芯出し不良が起きている

原因
原動機の芯出しが不完全となっています。

対策
カプリング直結の修正を行います。

 

5.グランドが発熱している

5つ目に考えられるトラブルは、グランドの発熱です。
その場合、
・封水圧が高すぎる
・封水量が不足している
・グランドパッキンに不良が発生している
・スリープに不良(摩耗)が発生している
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

封水圧が高すぎる

原因
封水源圧力が過大となっているか、封水コックの調整不良が想定されます。

対策
減圧またはコック調整を行います。その際、締切り付近と大水量運転での異常が起こらないようにします。

 

封水量が不足している

原因
封水源圧力の不足や、封水管・コックの異常、封水コックの締めすぎが想定されます。

対策
圧力源の調査を行い、別途水源を用意します。また、管の詰まりやコックの故障などを調査します。封水コックについては、調整します。

 

グランドパッキンに不良が発生している

原因
グランドパッキンの締めすぎや選定不良、摩耗、またはグランドパッキンの片締めや締めかた不足が想定されます。

対策
グランドパッキンの調整や取替えを行います。

 

スリープに不良(摩耗)が発生している

原因
スリーブの摩耗が大きいことが想定されます。

対策
スリーブを新しいものへ取り替えます。

 

6.ポンプ・フランジ部から水漏れしている

6つ目に考えられるトラブルは、ポンプ・フランジ部からの水漏れです。
その場合、
・取付ボルトの締めが悪い
・シートパッキンまたは金属面の不完全があった
・液温に急激な変動があった
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

取付ボルトの締めが悪い

対策
ポンプを止め、内部の圧力を下げ、冷えてからボルトを均一に占める必要があります。

 

シートパッキンまたは金属面の不完全があった

対策
ボルトを締めなおすか、シートパッキンと取り替えます。また、金属のあわせ面を再仕上げします。

 

液温に急激な変動があった

対策
正常温度に戻った際に、漏れが止まるか否かを確認します。止まらない場合、シートパッキンや継ぎ目、ボルトの締め方に問題があるため、上記の方法で対処します。

 

7.パッキンボックスから水漏れしている

7つ目に考えられるトラブルは、パッキンボックスからの水漏れです。
その場合、
・封水および冷却水の不足が不足している
・冷却室にスケールが付着している
・シャフトが振れている
・グランドパッキンに不良が発生している
・グランドの締め過ぎや片締めによりパッキンスリーブに損傷起きている
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

封水および冷却水の不足が不足している

対策
清浄な冷却水を存分に流すか、ケーシングカバーを取り外して掃除します。

 

冷却室にスケールが付着している

対策
清浄な冷却水を存分に流すか、ケーシングカバーを取り外して掃除します。

 

シャフトが振れている

対策
軸受の隙間を調べ、必要な場合新しい軸受と交換します。そして、ポンプを分解して回転体のバランスをチェックし、部品ごとの隙間を調べます。

 

グランドパッキンに不良が発生している

対策
グランドパッキンを入れなおします。

 

グランドの締め過ぎや片締めによりパッキンスリーブに損傷起きている

対策
パッキンスリーブの磨きなおし及び交換を行います。グランドパッキンを入れ替え、均一に締めます。

 

8.振動・騒音が激しい

最後に考えられるトラブルは、激しい騒音や振動です。
その場合、
・据付時に不良があった
・軸継手に不良があった
・ポンプに不具合がある
・キャビテーションが起きている
・空気を吸い込んでいる
・ウォーターハンマーが起きている
等の状況が考えられ、
それぞれの状況に対する原因と対策は以下のように考えられます。

 

据付時に不良があった

原因
逆回転や芯出し不良、無理な配管接続が考えられます。また、基礎の剛性不足や配管の支持不要・不足が想定されます。

対策
結線の変更や芯出しの修正、配管・ポンプの位置修正を行います。また、基礎の振動調査や支持の修正、振動が大きい箇所への支持追加などを行います。

 

軸継手に不良があった

原因
カップリングゴムの摩耗・当たり不良やVベルトの張りすぎ、プーリ不平衡、ギヤカップリングの油量不足が考えられます。

対策
カップリングゴムの全数を同時に取替えます。また、ピン孔の組み合わせを変更します。もしくは、Vベルトの張りや平衡の再調整、給油を行います。

 

ポンプに不具合がある

原因
アンバランスや軸の曲がり、羽根車の破損が想定されます。また、軸受の異常・異音やすべり部の接触、ポンプ内部の詰まりが考えられます。

対策
ポンプの分解・調査・修正を行います。また、軸受やグリース、油を新しくします。すべり部は手回しで固さを調べ、分解修正を行います。異物については、点検孔より分解や除去を行います。

 

キャビテーションが起きている

原因
過大流量運転及び部分流量運転が考えられます。また、吸込側の水位不足や吸込管のストレーナーの詰まりが想定されます。

対策
運転点をチェックし吐出し弁を絞ります。また、吸込み揚程をチェックし、詰まりに関しては掃除や異物除去を行います。

 

空気を吸い込んでいる

原因
吸込側の水位不足や吸込管・グランドからの吸気が考えられます。

対策
水没深さをチェックします。または、封水量や吸込管フランジ部を調整します。

 

ウォーターハンマーが起きている

原因
始動及び停止時に衝撃が発生しています。

対策
吐出しを全閉とし、始動及び停止を行います。

 

いかがでしたでしょうか。
このようにポンプのトラブルには様々な要因が考えられ、状況に応じて最適な対策を取る必要があります。
弊社は茅ケ崎市をはじめとした神奈川県において、ポンプのトラブルに対して、最適な修理・メンテナンス・更新を行っております。
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